積ん読 (つんどく(積読)) という言葉をご存じだろうか。 本を買ったはいいものの、読まれることなく積み上げられた状態のことを言うそうだ。 自作PCの世界にも、それと似たような状態になることが多々(?)ある。 人によって呼び方は変わるかもしれないが、いわゆる塩漬けというやつだ。
ある日、ギャンブルでそれなりに大きくプラス収支になった日があった。 これで気をよくしたのか、日本橋に行った際、不足パーツを買い足してサブ機でも組むかーと思い、パーツを衝動買いしたのである。 しかし、PCが組まれることはなく、月日だけが流れていった。 そして気がつけば、購入から未開封のままで2年が経過していた。 しかしそんなある日、メインPCで使っているTVチューナーを移設し、録画サーバとして組もうと思い立った。 とにかく、計画だけでなく、動き出さないことには塩漬け期間がどんどんExtendされてしまう。 というわけで先日、録画サーバという前提で不足しているパーツを購入してきたのである。 それでは、今回組み立てに使用したパーツを紹介していこうと思う。

今回のパーツたち。
PCケースは
3R R430。 これは、友人のPCを組んだ際に報酬代わりでいただいたものだ。 もうかれこれ10年ほど経過していると思われる。 数年前に一度開封はしているものの、未使用の新品だ。

マザーボードはASRock Fatal1ty H87 Performance。
PCワンズの2Fに一時期山積みされていたB級品だ。 聞いたところ、メーカーの修理上がり品で、中古扱いとのこと。 一度開封はしているものの、購入以降使用していない。

CPUはCeleron G1840。 Haswell Refresh世代のCPUだ。 2年前に購入した正真正銘の未開封新品。

メモリはTeam DDR3-1333 4GBx2。 Sandy Bridgeで使用していたメモリで、リプレースされてからは押し入れに眠っていた。

光学ドライブは東芝サムスン製。 割とよくある、ありきたりな仕様の、ごく一般的なスーパーマルチドライブだ。 こちらも2年間未開封。

電源は玄人志向KRPW-L4-400W。 玄人志向の電源製品のエントリーモデルだ。 サブ機目的で購入したため、サーバ目的としては不安はぬぐえないが、せっかく購入したので使ってみる。 2年間未開封。

HDDは東芝DT01ACA050。 容量は500GBの7200rpmモデルだ。 こちらも電源と同様、割り切って購入したものだが、せっかくなので使用することに。

今回新たに買い足したHDDだ。 Western DigitalのWD Red、WD40EFRX-RT2。 従来製品と比べてプラッタの枚数が少ないモデル。 本命はHGSTだったが、売り切れていたために、これをチョイス。

キーボード&マウスはELECOM製。 両者がセットになった安価なワイヤレスモデルだ。 2年前に購入したものの、以前に友人のPCを組んだ際のセットアップで使用したので、未開封ではない。

Cドライブ用はTranscend SSD340 128GB。 PS3で使っていたものだが、PS3が壊れたまま放置されていたので、それを引き抜いて転用。

メーカー修理上がりというだけあって、見た目も綺麗だ。 香りも新品の香りがするのである。
そして組み立てに取りかかったわけではあるが、過去に数え切れないほど組んだ中で、今回は特別な緊張感があった。 2年間放置していたものが果たしてうまく動くのだろうかという不安と、もし不良があっても、初期不良の保証期間がとっくに過ぎているという不安のWパンチである。

とりあえず組み上がった。 組み立て自体は塩漬けだろうが何だろうが、特に変わるところはない。 問題はきちんと動いてくれるかどうかだ。 そして、緊張しながらケーブル類を接続し、いよいよ電源ボタンぽちー。
シーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
?!?!
はっ! 電源ユニットの電源入れ忘れていたんだった!
というわけで、電源ユニットの電源カチッ、そして電源ボタンぽちー。
シーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
?!?!
まさか…?!
しかし内部を見ると、LANコネクタのLEDは点滅している。 このことから、マザーボードへ通電していることは分かったが、電源ボタンを何度押しても反応はない。 おかしい…そう思いながら、なにげにリセットボタンを押してみる。 ぽちー。
HDD「きゅぃーん」
なんと、電源スイッチとリセットスイッチの差し込みを間違えていたのである。 その後、2~3回起動と電源落ちを繰り返したものの、ピッという安堵のビープ音が鳴って無事にBIOSへ到達。 そして、すべてのデバイスが無事に認識され、OSのインストールもスムーズに終了したわけである。
今回は、最終的に無事に稼働させることができましたが、万が一初期不良があった場合は、もちろん保証期間の関係で保証がうけられなくなります。 また、パーツによっては、長期間通電しないとよろしくないものもあるでしょうし、パーツを購入したら、なるべく早く組むようにしましょう。