怪しい業者から激安SSDを買ってみた その2

【前回】
・怪しい業者から激安SSDを買ってみた その1

【あらすじ】
・AmazonのマーケットプレイスでPCパーツを激安で販売する業者が見つかる
・「Amazonだし」ってことで突撃する猛者が数名出現
・この流れに乗って自分もポチる

前回の記事をご覧になった人ですでに気づいている人もいるかもしれないが、記事を書いた翌日、すぐに動きがあった。 ビデオカードを販売するShang Tao、CPUを販売するZhuo Hanが、相次いで出品している商品を全て取り下げたのだ。 いずれも出品している商品の数はそれなりにあり、全てが同時に売り切れたとは考えにくい。 故意に取り下げたのは確実だろう。 「やはり詐欺だったのか…」 突撃したIYHerたちに暗雲が立ちこめる。 しかし、SSDを販売するNuo Hnagだけは取り下げていなかったのだ。 とはいえ、同じ道をたどる可能性は高い。


と思った矢先、その翌日にはNuo Hangも商品を取り下げたのだ。 しかし、注文した商品は、変わらず出荷準備中のままだった。 期待と不安が入り交じる中、数日を過ごすのである。 そしてついに、Amazonからメールが届いた。

誠に申し訳ありませんが、Nuo Hangへご注文いただいた商品（注文番号:#***-*******-*******)は、出品者が、ご注文の商品を30日以内に発送できない、またはご注文を受け付けることができないため、出品者の都合により、やむを得ずご注文がキャンセルされました。注文確定後30日以内に発送されない場合は、自動的にキャンセルされます。

ネタ的に最も面白くない結果と言うべきか。 無念である。 しかし、Twitterを見たところ、実際に発送された人がいたようだ。 発送された人に直接聞いてみたところ、アメリカからの発送で、トラッキングもできているとのこと。 どれだけの人が実際に発送されたのかは不明だが、一体何が送られてくるのか、期待したいところである。

さて、気になるのは出品者の目的だ。 発送された人がいる以上、正当な販売目的であった可能性は否定できない。 しかし、販売以外の目的があった可能性は限りなく高いだろう。 Amazonで出品した場合、注文して支払い手続きを行っても、実際に発送されない限り出品者に代金は支払われないため、キャンセルした場合の金銭の搾取は不可能だ。 おそらく、金銭搾取よりも、個人情報を取得するのが狙い…なのかもしれない。 しかし、昨日今日の出来事で、何らかの被害が発生したわけでもないので、出品者の真の目的は謎のままだ。