ある日の夜、Twitterを嗜んでいると、あるツイートがタイムラインに飛び込んできた。
お分かりいただけただろうか。 安い。とにかく安いのである。 GeForce GTX1070搭載カードの国内価格は、価格.comで見た限りでは5万円台前半が最安値であり、それをはるかに下回る価格なのだ。 Amazonでは時々、10円祭のような祭りが開催され、Twitterなどで爆発的に拡散されるが、これは主に価格設定の間違いによるもので、後日キャンセル砲による反撃でIYHerたちは全滅させられるわけだが、今回の場合はそれとは明らかに異なる。 価格間違いとは考えにくい価格設定だ。
では、この価格で販売している業者はいったいどこなのだろうか。 それが
こちらである。 主にビデオカードを販売している業者だが、そのどれもが激安だ。 概ね、市価の半額程度の価格といったところだろうか。 この価格設定だけでもすでに怪しいわけだが、出品者の名前は明らかに中国系、連絡先も中国、しかも新規出品者というトリプルコンボも加わり、どの角度から見ても「怪しい」以外の言葉は出てこない。 さらにCPUを主に販売する
業者、SSDを主に販売する
業者の存在も明らかになった。 各出品者は名前も連絡先も異なるが、共通点もいくつかあるため、同一人物、あるいは同じ会社が運営しているものと思われる。
通常であれば誰もが見向きもせずにスルーするわけだが、販売しているのはAmazonのマーケットプレイスだ。 もし、万が一何かあれば、Amazonマーケットプレイス保証が受けられる。 この強力な後ろ盾もあってか、突撃する猛者が何人か現れはじめ、自作er界隈の一部では、ちょっとしたビッグウェーブになっていた。 自分は当初はスルーするつもりでいたものの、やはりこの波には乗らねばならないのかなどと思い始め、気がつけば物色しはじめていたのである。
この手の業者から購入した場合、考えられる結果は、1つは支払っても商品が送られてこないパターン、もう1つは偽物が送られてくるパターン、そして最後は正規の本物が送られてくるパターン。 おそらく、可能性が高いのは偽物のパターンだろう。 AmazonでSDカードを買ったら偽物だった…という話を目にすることもあるからだ。 とはいえ、悪い方の結果であっても、保証が適用されれば購入者側の被害はない。 もちろん、本物が送られてきたのであればラッキーではあるが、そこで終わりになってしまうので、ある意味面白みに欠けるし、逆に偽物だった場合、保証を受けずに分解すれば、ネタにはなるだろう。 というわけで、偽物が送られてくるという前提で、金銭的にダメージの少ない安いものを物色することにした。

そして見つけたのがこれだ。 SanDisk SSD PLUSの120GBモデル「SDSSDA-120G-J25」である。 やはり安い。 怪しむのに十分すぎるほどに安い。 普段、パチスロで1万円を湯水のごとく使ってしまうことを考えれば安いものだ。 ちなみに、現時点での価格.comに掲載されている最安値は8,000円台半ばである。
(SDSSDA-120G-J25Cは4,000円台) もし偽物だったら殻割りするつもりだ。

やはり怪しい。 連絡先は中国なのに、発送はアメリカからである。 しかも送料は関東で340円。 それに、すでにお気づきの人もいるかもしれないが、件の業者が販売する製品は、ブランド名がすべて「Generic」なのも怪しさを加速させている。 Amazonにおいて、ブランド名がGenericになっている商品は多数販売されているが、ノーブランドを「Generic」として販売している商品も比較的多い。 ということは…やはり偽物?! というわけで。

イヤッッホォォォオオォオウ!!
今現在、まだ出荷はされていないようだ。
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