
2013年6月に発売が解禁されたHaswell。
深夜販売で捕獲したCore i5-4670Kをオーバークロックしてみました。
(いろいろと時間がかかってしまいました)
まずはテスト環境から。
・Core i5-4670K
・ASUS GRYPHON Z87
・Thermalright Venomous X Black
・ADATA DDR3-1600 4GBx2
・etc…

まずは定格にて。
アイドル時は800MHzまで下がり、消費電力を抑えるようになっています。
Ivy Bridgeでは1600MHzだったので、それよりもさらに低くなります。
また、負荷時は、Turbo Boostの最大クロックまできっちり上がります。
一方、Ivy Bridgeでは最大クロックまで上がることはほとんどありませんでした。
そして、負荷時のVcoreはIvy Bridgeより0.1V高めで、
この1.216Vは、3570K@4.4GHz時のものに近い値となっています。
Ivy BridgeよりTDPが高いのはこのせいなのか、あるいは、
個体差で電力食いなのかはわかりません。
そして、じわじわとオーバークロックしていきます。
各電圧類を手動設定で固定し、倍率変更で1段階ずつ引き上げていきます。
なお、負荷テストは以前と同様Prime95を用い、24時間パスを合格の条件にします。
Vcore 1.2Vで24時間完走したのは4.1GHzまで、4.2GHzは+0.05Vでようやくパス。
4.4GHzではさらに+0.05V乗せないとパスしないという結果に。
ここでいったん、倍率変更でのオーバークロックから、
BCLK変更でのオーバークロックに変更し、最初からやり直すことにしました。

いろいろ調整してはPrime95を回すの繰り返しでしたが、
BCLK変更でも結局、倍率変更と同じくらいのVcoreが必要でした。
その後、再び倍率変更でのオーバークロックに変更し、4.4GHzにしましたが、
室温が30度を超えてるとはいえ、Prime95で90℃を突破することもあったため、
最終的には4.3GHzに落ち着かせることにしました。
それでは、過去に使用していたCore i5-2500K、3570Kとの簡単なベンチ比較です。
それぞれ定格時と4.3GHz時でのスコアを比較しています。

Superπ(1M)
動作クロックを同じにした場合のスコアの違いはわずか、しかも、
誤差レベルの差とはいえ、ごくわずかに3570Kを下回りました。
何度か測定を繰り返しましたが、3570Kとほぼ同等といった感じです。


CINEBENCH R10(R10)/R11.5(下)
青は1コア、赤は4コアでのスコアです。
こちらはπとは傾向が異なり、世代が進むにつれスコアは向上しています。
また、R11.5よりも、R10の方がスコアの開きが大きいですね。
そういえば、
R15がリリースされたので、次回のためにベンチ取りしておきましょう。

最後はCrystalMark。
テスト項目によってはπと同様差が出ていなかったり、
CINEBENCHのように差がきっちり出ているものとに分かれています。

TripcodeExplorer実行時の消費電力とCPU温度。
計測時の室温は31℃前後で、温度は、もっとも高いコアの温度です。
現在使用中の3570Kとは環境が異なるとはいえ、計測時の室温の差を差し引いても、
10℃程度高い結果となっています。
というわけで今回購入したHaswell。
BCLKを変更してのオーバークロックができるのはいいですが、
常用レベルのオーバークロックなら倍率変更だけでも十分かなという気がします。
また、性能面では一部でIvy Bridgeを上回っているとはいえ、
特に新しいものにこだわるでもない限り、Ivy Bridgeでもいいように思います。
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