
4月末に発売が解禁されたIvy Bridge。そのラインナップの一つである、
Core i5-3570Kを深夜販売で捕獲、オーバークロックしてみました。

まずは、オーバークロックを行った環境から。
・CPU:Core i5-3570K
・CPUクーラー:
Scythe 夜叉・マザーボード:ASUS P8Z77-V
・メモリ:A-DATA DDR3-1600 4GBx2
・VGA:
MSI N460GTX Cyclone 1GD5/OC・電源:玄人志向 KRPW-SS600W/85+
・PCケース:Thermaltake V9 VJ40001W2ZA

定格・電圧オートのアイドル時で1.6GHz@0.976V、軽い作業なら1.6GHzで動作します。
負荷時は3.6GHz@1.128V、Turbo Boost時は最大3.8GHzですが、
ほとんどの作業では3.6GHzで動作します。
さて、このときの負荷時のVcoreを定格として固定し、オーバークロックしていきます。
負荷テストはPrime95を使用し、24時間経過した時点で合格としていますが、
都合上24時間以上回し、24時間経過後エラーが出た場合は不合格としています。

4.1GHzまでは盛ることなくPrime95がパスしましたが、
4.2GHz以上は、上げるたびに電圧を盛っていくことになります。
そして4.4GHz@1.224V。これ以上は盛ってもベンチが通らず、
Prime95も回した瞬間に落ちたりするので、ここで妥協しました。
マザーボードの設定はそこまでごりごりいじっていないので、
うまくいじればさらに高クロックが望めるとは思うのですが、
ある点を超えると、性能の割に温度や消費電力が上がってしまうので、
このあたりが妥当なところ…なのかもしれません。
というわけで、ベンチ比較やその他をグラフにしてみました。
ベンチマークの比較対象は、Core 2 Quad Q9650@4.2GHz、
そして、3570Kの前身であるCore i5-2500K@4.3GHzの2種類で、
2500Kと3570Kは定格と4.3GHzの2パターンで計測を行っています。
ちなみに、2500Kと3570KはTurbo Boostを有効にしており、
定格時のクロックはそれぞれ3.4GHz、3.6GHzとなっています。
なお、前述の通り2500Kと3570Kの動作クロックは合わせていますが、
使用メモリがDDR3-1333とDDR3-1600と異なっているので、
この差がベンチスコアの差として出ている可能性があるかもしれません。

Superπ

CINEBENCH R10

CINEBENCH R11.5

CrystalMark

Prime95が24時間パスするのに必要だったVcoreです。

Tripcode Explorerを10分間実行したときのCPU温度です(室温25℃)。
グラフの温度は、最も高い温度を示したCore #1の平均温度で、最大温度は約+2℃、
最も低いコアは約-8~-10℃、計測はOCCTを使っています。

Tripcode Explorer実行時のシステム全体の消費電力です。
4.0~4.1GHz時のVcore設定が定格オートより低い設定なっているからか、
温度や消費電力が定格と大差がなく、消費電力はわずかながら低くなっており、
ワットパフォーマンスは4.1GHzが最も高そうです。
というわけで今回購入したCore i5-3570K。
温度面がどうなるのか少々不安もあり、
いざとなったら殻割りも辞さないと思っていたんですが、
この結果ならその必要なしでいけそうですw
[ Core i5-3570K ]
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