
1月に発売、その後チップセット問題で(マザーが)リコールとなったSandy Bridgeですが、
このラインナップの一つであるCore i5-2500Kをオーバークロックしました。

発売日の深夜販売に捕獲したものです。
なお、オーバークロック環境は下記の通り。
・CPU - Core i5-2500K
・Cooler - Thermalright Venomous X Black
・M/B - MSI P67A-GD55(不具合品w)
・Memory - Team DDR3 1333MHz 4GBx2
・HDD/SSD - RealSSD C300 64GB+WD1002FAEX他
・OS - Windows 7 64bit
・VGA - GeForce 9800GT
・Case - Antec NINE HUNDRED TWO
オーバークロック耐性が高いと言われているSandy Bridgeですが、
まず定格での動作を確認、このときの電圧(Auto)を定格とし、
定格で固定してオーバークロックしていきました。
なお、オーバークロック成功の条件はPrime95を12時間以上パスとしました。

まずは4GHzからスタート。
Prime95を難なくクリアしました…今後に期待が持てますね。



しかし、それ以上は電圧を盛らないとPrime95が通らない感じで、
クロックを上げるたびに電圧を盛っていきました。
自分の中での電圧のリミットは1.4Vと決めていたんですが、
1.4VでPrime95が通ったのは4.6GHzまででした。
4.7~4.8GHzはベンチはパスするもののPrimeは通らず、
4.9~5.0GHz以上は1.5Vあたりまで盛ってもOSが起動しませんでした。
設定が甘いのか、それとも耐性の問題なのか…?!
というわけで、Vcoreや(夏場の)温度などを考えて、
常用は4.3GHzあたりで運用することにしました。

4.3GHz設定でTripcode Explorer使用時の温度です。
このときの室温は17℃でした。
通常想定できる負荷レベルでは夏も乗り切れそうです。
さて、4.7GHz時に計測したベンチと常用設定の4.3GHz、および定格時のベンチと、
今まで使っていたCore 2シリーズとの簡単なベンチ比較です。
Core 2からの乗り換えとしてSandy Bridgeは適しているのか、
そしてどれほどの差が出るのか等の参考になればと思います。
ちなみに、2500Kの定格はTurbo Boostを有効にしているので、
実際の動作クロックは平均3.4GHzあたりになっています。
また、比較対象の環境はメモリやOSが異なっている場合があるので、
その点を考慮して参考程度にご覧ください。

まずは定番のπ焼きから。
定格時のタイムはCore 2の4.2GHz相当とほぼ同じとなりました。
また、Core 2での10秒切りはなかなか難しかったですが、
Sandy Bridgeではオーバークロックで軽く10秒を切っています。

CINEBENCH R10。
こちらは定格時でもQ9650@4.2GHzのスコアを軽く上回る結果に。
Q9650定格と比べると2倍弱のスコアが出ています。

CINEBENCH R11.5。
こちらもR10と同様、2500Kの定格がQ9650を上回っています。
(※ベンチ時のQ9650の動作クロックは常用設定の4.05GHzです)
しかし、Q9650とのスコア差はR10の時よりは若干小さめ?!

最後はCrystalMark 2004です。
今まではSandy Bridgeが圧倒していましたが、
CrystalMarkでは項目によってCore 2が有利な結果となっています。
しかし、いくつかの項目で2500Kの定格がQ9650@4.2GHzを下回っていますが、
大半は4.3GHzへのオーバークロックで上回る結果になっています。
以上、簡単なベンチ比較ではありますが、概ねSandy BridgeはCore 2を上回っており、
Core 2からの乗り換えとしては悪くないのではないかと思います。
発売後にチップセット関連でゴタゴタがありましたが、
最近ではB3ステッピング搭載品がじわじわ出始めてきており、
検討する価値はあるかもしれません。
おまけw
OSの起動を動画で撮影してみました。
このディスプレイ、ONになるのが遅いんですよねorz
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