Yahoo!知恵袋とかの質問を見ていると、
「PCの起動が非常に遅い」という類の質問を多々見かけます。
人によっては5分とか…ありえませんw
まぁここまで時間はかからないにしても、
起動時間が遅くていらいらする人も多いでしょう。
で、知恵袋でのそういった質問の回答として、
お約束のように出てくる回答が「デフラグしてください」。
もちろん、それは間違いではないですし、
パフォーマンスを高速化する一般的な手段としてデフラグはよく知られています。
でも、それ以外にも
BootVisというツールを使う方法があります。
このBootVisは
Windows XP専用のMicrosoft純正デフラグツールなんですが、
Windows付属のデフラグとは異なり、PCの起動高速化に特化したツールです。
でも、現在MicrosoftではBootVisの配布は中止されており、
サイト上では公式に配布していません。
しかし、他のサイトでダウンロードすることが可能です。
バージョン1.3.3.6のダウンロードは
こちら。
(実は1.3.3.6はMicrosoftのサーバ上に残っているので直リンw)
バージョン1.3.3.7のダウンロードは
こちら。
さて、BootVisを使用する前に、注意する点があります。
どうやら、Hyper-Threading(HT)に対応したPentium4搭載PCで
BootVisを実行すると、不具合が発生するらしいです。
(
Microsoft サポート技術情報 KB821581)
でも、このKBによればWindows XP SP2で修正されたとあるので、
もしかすると大丈夫かもしれませんが、保証はできません<(_ _)>
また、この不具合は1.3.3.7の方で発生するというのを見た…ような…w
というわけで、BootVisの使い方を説明します。
英語ソフトですが、使い方は非常に簡単です。
ちなみに、解説に使用しているBootVisは1.3.3.6です。
1.3.3.7の画面は若干違うかもしれませんが、使い方は同じはずです。

まず、BootVisを適当な場所にダウンロード/保存します。
1.3.3.6は自己解凍形式のZIPファイル(上図)、
1.3.3.7はWindowsインストーラ(.msi)になります。
1.3.3.6は、ダブルクリックすると解凍先を尋ねられるので、
(デフォルトはC:Documents and Settings****Local SettingsTemp)
解凍先に任意の場所を指定し、「Unzip」をクリック。

すると、BootVis本体が解凍されるので、ダブルクリックして起動。


BootVisの起動画面です。
ツールバーの「Trace」をクリックし、
「Next Boot + Driver Delays」をクリックします。

このようなウィンドウが出てくるので、そのままOKボタンです。

するとこの画面になり10からカウントダウンされ、
カウントが0になると自動的にPCは再起動されます。
10秒待てない場合は「Reboot Now」ですぐに再起動されます。

PCが再起動されたあと、デスクトップにこのような白いバーが出てきますが、
気にすることなくそのまましばらく待ちます。
この間、BootVisが、PC起動時に読み込まれるプロセスをトレースしています。

デスクトップが出現してから約1分後、自動的にBootVisが起動されます。
画面には、PC起動時に読み込まれたプロセスや、
HDDのアクセス状況が経過時間ごとに表示されます。

次に「Trace」から「Optimize System」をクリックします。

前回の再起動前と同様、カウントダウンのウィンドウが出るので、
そのままOKボタンをクリックします。

OKボタンをクリックした後、再びPCが再起動されます。
デスクトップ出現後、しばらく待つとこのウィンドウが表示され、
先ほどトレースした内容をもとに自動的にデフラグが始まります。
デフラグが完了すると、このウィンドウは自動的に消えます。
これで、BootVisを使ったデフラグが完了しました。
2回PCを再起動しますが、やり方自体は簡単ですね。
PCの起動が高速化されたかどうか、
一度再起動して確かめてみてはどうでしょうか?
もちろん、効果の有無や短縮できた時間は人によって様々です。
余談ですが、ここで一つ小技を。
たとえばIEの起動を高速化させたい、
WordやExcelの起動を高速化させたい、
その他任意のソフトの起動を高速化させたい場合、
BootVisを利用してそれらも一緒に高速化させることができます。
やり方は実に簡単、そのソフトのショートカットをスタートアップに放り込むだけです。
デフラグが完了したら、スタートアップから削除で完了。
この方法を使えば、PCの起動とともにそのソフトの起動も高速化されます。
一度お試しを。